ターマック&グラベル仕様の違いも確認できる
モデル化したのは、1987年から始まったグループA規定によるWRCへの参戦用として、セリカGT-Fourをベースに開発したトヨタ初のフルタイム4WDラリーカー。1990年にはカルロス・サインツが日本車による初のドライバーズチャンピオンに輝いている。ミニカーは、ターマック&グラベル仕様の違いも見所のひとつだ。
1台はサファリラリーで優勝したマシン
1990年に開催された第3戦「第38回 マールボロ・サファリ・ラリー」に出場したサファリラリー仕様を再現。ドライバーとコドライバーは、ワルデガルド・ビョルン/ギャラガー・フレッド組が駆るゼッケン3番となる。2位のカンクネン/ピイロネン組のランチア デルタを抑えて、優勝したマシンだ。
エクステリアは、赤いアニマルバーに角型の4灯フォグランプ、Aピラーには丸型のスポットライトを装着。デカールの再現度にも注目したい。足元には当時のラリーファンが憧れていたOZ Racingのホイールが奢られている。
インテリアは、スイッチ類の数が多いのが印象的だ。センターコンソールに並ぶ3連メーターは左から電圧計/燃料計/油圧計。細かい目盛りまでしっかり見えるようになっている。また、サベルト製のシートベルトはバックルや調整用金具は成型で、ベルトは本物に近いシート素材を使って質感がアップしている点にも注目。開閉こそしないがルーフベンチレーションも再現している。
1991年のモンテカルロを優勝した1台
もう1台は、1991年に開催された第1戦「ラリー・オートモービル・モンテカルロ」に出場したマシンで、カルロス・サインツ/ルイス・モヤ組みのゼッケン2番をモデル化。ランチア デルタとフォード エスコートを抑えて優勝している。
エクステリアは丸形4灯とバンパー埋込式フォグランプが装着されているのが特徴的だ。スピードレンジの高いターマックで戦うモンテカルロ仕様のフロントタイヤには、1985〜1990年代の多くのレーシングカーで採用されていた空力向上のためのフィンホイールを装着している。
室内を覗くと、ダッシュボードはしっかりエッジを効かせており、シャープな印象だ。本物の雰囲気を追求するためシボまで吟味し、メーター類は水転写デカール(一部タンポ印刷)を駆使して再現しているというのだからクオリティが高いのも納得だ。
同製品は、開閉機構を持ち合わせているため、細部まで確認することが可能だ。価格は2万8600円(消費税込)となっており、全国のミニカー販売店およびインターネットで購入することができる。
※写真は実際の製品とは異なることがあります
【商品名】京商オリジナル 1/18スケールダイキャストモデル トヨタ セリカ GT-FOUR ST165
【メーカー希望小売価格】2万8600円 (税込)
【発売】全国のミニカー販売店 またはインターネット販売
【素材】ダイキャストモデル
【カラー】1990 サファリ #3、1991 モンテカルロ #2
【ギミック】開閉機構あり
【WEBページ】