NAPAC第7回総会が開催、新会長に中嶋敬一郎氏が就任「三事業部がひとつになって横断型の施策に取り組みます」

業界全体、そしてNAPACをとにかく活性化したい、そのために会員の全員参加型にしたいと思っています。当然、NAPAC会員の全員は参加は理想ですが、少しでもNAPACの活動に興味を持って参加してほしいですね。そのために準備をこちら側がしていかなければならないと思うので、もう少し横にネットワークを広げて行きたいと思います。

これからは、ひとつだけのカテゴリーでやっていくのは限界がきていると思いますので、いろんなところとの協力をしながら、販路を広げていく、タイミングを見ていくというのをやっていければなと思っています。

今後NAPACの目指すところは、三事業部がひとつになって、横のつながりが生まれ、そこからいろんなものを発信できるようになることです。今まではそれぞれの企業がそれぞれで単独で頑張ってきた経緯があります。それももちろん必要なことですが、それ以上にNAPACとしてもいろんなチャンスやフィールドを与えたり、発信できればなと考えています。今回新たにできた3つの委員会は、この横断型の施策を行うためのものです。

NAPAC理事 ASEA事業副部長 萩原正志氏

ASEAでは長年基準委員長としてやらせていただいています。ASEA独自の認定基準を作ることで、この基準に合わせて時代にあった製品を作っていくわけです。

JAWAやJASMAだと単一の商品で、国が定めた基準があります。しかしASEAの場合はアイテムも多くて、そういう法縛りの線引きというのも違うアイテムが多いものですから、ASEAの独自の基準を作って、それを会員の皆さんに有効利用していただくことをこれまで推進してきました。

 

 

これをASEA事業部では継続をしているのですが、時代によって求める基準といったものも変わってくるので、今年は見直しをかけようという話をしております。NAPACで3事業部になりましたので、ASEAですと用品の色が強いのですが、JAWAやJASMAにも加わってもらい、もっと広い領域でタッグを組んでやっていければと思っています。

たとえばNAPACがスーパー耐久24時間の冠をやっています。24時間ですと、通常の3時間、5時間のレースとは違って、キャンプを楽しみながら、家族で観戦に来るという、これまでと違った層が非常に多いのに驚いています。

われわれエンドレスアドバンスとしてS耐に出ていますが、今まではプライベーターやいろんなレース屋さんが集まって、ドライバーもアマチュア中心で、チューニングの一環の延長線上にこのレースがありました。しかし、ここのところ自動車メーカーといったところも参戦してきて、スーパー耐久の立ち位置も多少変わってきてました。メーカーと絡んでやっていくことで、今までにはないものがつながっていくんじゃないかと思っています。

その先にはもちろんASEA基準がやはり有効に使えていくんじゃないかと思っています。ASEAの認定基準の製品が、トヨタのワンメイクレース、GR86/BRZの方にも積極的に公認パーツとなっていますが、もっとそういうのが広がっていけばいいなと思っております。

NAPAC副会長 JAWA事業部長 田中知加氏

課題がたくさんありすぎて山積みだと思います。激動のというか、会長も仰っていたようにずっと続く変化の波に、押し寄せてくる波に耐え切らなければならないというか。耐久力を持った会にならなければならないというのが命題だと思っています。

今までは自助努力だけで、一企業でうまく回せていました。それをみんなの力を合わせて互助精神というか相互の力で、このアフターマーケットというものを大切に育てていかなければならない。全員参画で行けたらいいなと、漠然としたイメージですけど今は考えています。

何も新しいことをしなくても、力を寄せ合わせることでできることがたくさんあると思っています。そんなに難しいことではありません、簡単なことからできることがたくさんあると思います。

今回からスタートしたドレスアップイベント委員会、大役ですよね。まだメンバーも決めていないので、イメージだけですが、横串を刺して、JAWA、ASEA、JASMA各事業部会員社の中からメンバーを募って編成したいと思っているんです。

それこそS耐24時間の冠スポンサーをNAPACがやっておりますけれども、そこにはなかなかドレスアップの匂いがない、今のところ。クルマを楽しむというのはスポーツやレースだけではなくて、いわゆるドレスアップも含まれます。それこそ普段乗っている乗り物としてでも楽しむことができる。そこの部分をどういうふうに表現できるのかというのが、ドレスアップイベント委員会の命題だと思っています。

そのドレスアップですが、ヤンチャのドレスアップだけがドレスアップじゃなくて、ちょっとしたドレスアップ、いわゆるライトカスタムユーザーの開拓はまだ残っています。そこが会長が仰っていた違う団体だとか違う業界だとかとの協力ということになります。

クルマはスキーに行くのにも乗るし、ゴルフに行くのも乗るし、釣りに行くのにも乗ります。なのですが、そのイベントに我々はこれまで出向いていませんでした。そこに一社だけで行ってもなかなかしんどい。それを業界として参加することに意義があるのではなかろうかと考えています。なので具体的にはフィッシングショーとかキャンプとかペットとか、クルマにすごく親和性が高いところに、ライフスタイルとしてクルマを楽しむという要素を伝えられたらなと思っています。

NAPAC理事 JAWA事業副部長 石津克也氏

抽象的ですけど、まだまだNAPACやJAWAという名前が世間に浸透していません。私たちが所属しているのはJAWA事業部=ホイールなんですけど、NAPACやJAWAという名前がもっと世間に認知されるようにしていけるよう、微力ながら頑張ろうと思っています。

具体的には、いまラジオだとかでCMをやっているじゃないですか、企画で。それをもう少し違った媒体、たとえばSNSだとか、もうちょっと広く世間に認知してもらえる媒体で広げていければなと思っています。

 

 

NAPAC副会長 JASMA事業部長 鈴木高之氏

まずは、JASMAがNAPACに合流して一年、事業として正式に立ち上がって役員に人が入るのは今回からです。今年から「改めて」というなかで、マフラーは色々規制がかかるところなので、役所や官公庁と情報交換をしながら、会員や市場に間違ってはいない正しい情報を出していくというのが役目だと感じています。それと、マフラーを販売している方が、ASEA、JAWA両事業部にもいらっしゃいますので、そちらでマフラーを扱っている人たちに対しても、正しいものはこういうものだよ、ということをどんどん発信していきたいと思っています。

EVに世の中が切り替わってしまうと、内燃機関はどうなるのだろうとよく話題になります。内燃機関を搭載したクルマが好きな人たちを相手にして、私たちは商売しております。今ある内燃機関があと何年持つのか、今の旧車ブームではないですけど、30年40年、大切にクルマを乗り継いでいただける方がいらっしゃれば、私たちは「純正がなくなってますよ、交換用マフラーがありませんよ」という時に、そうした人たちが困らないようにするのが役目ではないかと思っています。100年後のことはわからないですけれども、30年40年先まではしっかりマフラーを作っていきたいなと思っています