三菱「トライトン」にトヨタ「ハイラックスGR-S プロトモデル」も走る! アジアクロスカントリーラリーの正式スケジュールがスタート

ゴールは世界遺産のワットプーの中で行われる

日本国内で販売が予定されている三菱自動車の新型「トライトン」参戦で盛り上がりをみせる「アジアクロスカントリーラリー2023」の公式日程がスタートする。アジアの夏の一大イベントとして行われているこのクロスカントリーラリーだが、コロナ禍を経て4年ぶりに8月の開催となり、2023年8月13日(日)の車検日から8月19日(土)までの7日間にわたり、タイからラオスにかけてのラリーレイドがスタートする。

ついに公式スケジュールがスタート

アジアクロスカントリーラリー(AXCR)は、東南アジアを中心に開催されるFIA・FIM公認国際クロスカントリーラリーのひとつ。1996年に初開催され、以後山岳地帯やジャングル、沼地、海岸、砂漠、プランテーション、サーキットなど、アジアの特徴ある地域、路面状況、自然、気候の中で毎年8月に開催されてきた。

2020年からコロナ禍の影響で開催はキャンセル。3年ぶりとなった2022年の大会は11月に開催日程が大幅に変更されたが、第28回AXCR2023はこれまで通り8月(8月13日~19日)、タイとラオスを舞台に開催となる。

HQ(ヘッドクオーター=運営本部)の置かれたグランド パラッツォ ホテル パタヤには、この公式スケジュールがスタートする週末に向けて続々と各チームがやってきて、各自のピットを建て、マシンの事前整備に余念がない。8月12日(土)には、公式スケジュールがスタートする前に日本語によるブリーフィングが行われ、2023年のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)の概要ほかが説明された。

コロナ以前の規模に戻ってきたといわれる今回のAXCRには、モト(2輪)が全21台、サイドカー1台、そしてオート(4輪)41台がエントリーをし、メディア車両が30台、関係者総勢約500人が、ラリーで毎日移動することとなる。

スケジュールは、8月13日(日)が公式車検、ブリーフィングが行われたのちに、夜7時50分からセレモニアルスタートがワーキングストリートで行われる。競技は8月14日(月)から行われるが、初日「SS1 Chacheongsao」は206.81kmのハイスピードセクションとなる。

8月15日(火)の「SS2 Nakhon Ratchasima」も207.26kmあるが、今度は荒れた路面、そして岩が多く、クルマを壊す可能性も高いという。タイ最終日となる8月16日(水)の「SS3 Roi Et」は179.63km。狭い路面で滑りやすいハイスピードセクションだが、川幅100mほどの川渡も設定されている。

国境を越えてラオスでの初日となる8月17日(木)、「SS4 Champasak」は168.5kmだが雨が降ると途端にマッドで難易度が上がる。8月18日(金)の「SS5 Paksong」(167.82km)は狭い国道をガンガン行くコースで、後半はトリッキーで川渡りもあり、その川底もラフでかなりのコースという設定だ。最終日となる8月19日(土)の「SS6 Champasak」は51.96kmだが、フェリーでメコン川を渡る行程もある。そして、セレモニアルフィニッシュは世界遺産のワットプーの中で行われる。結果を含めて引き続きAMWでレポートするのでお楽しみに。