費用対効果の高いカスタマイズ「マフラー交換」
クルマ好きにとって、愛車をカスタマイズすることは大きな楽しみのひとつだ。エアロパーツやインテリアのちょっとしたアイテムなど、楽しみ方は千差万別。なかでも王道のカスタマイズといえば、マフラーの交換だろう。純正では満足できないユーザーにとっては、自分好みのサウンドを選ぶことができるし、ルックスも素晴らしい。費用対効果の高いアイテムと言える。
だがここ最近「マフラー騒音に対して規制が強化されるのでは」という噂がインターネットやSNSを賑わしている。結論から先に述べればこれは完全は誤報で、これからも安心してアフターパーツのマフラーを楽しむことができる。あらためて日本自動車スポーツマフラー協会(JASMA)にお話を伺った。
「マフラーに対する規制強化」は誤報
「当協会では、国土交通省のご担当者さまへ確認を行いました。その際『いわゆるアフターパーツのマフラーに対する2024年以降の規制について公表した事実はない』との回答をいただいております」
そう語るのは同協会で会長を務める水口大輔氏。
「国土交通省によると、当面の間、使用過程車への後付消音器(アフター用のマフラー)につきましては、『全開加速騒音』または『市街地加速騒音』のどちらかで事前認証されていれば保安基準適合となります。国の定める認証機関(JQRなど)による 『性能等確認済み表示』があるマフラーへの交換であれば、今まで通り安心してご使用することができます」
また、水口氏によると、
「JASMA(日本自動車スポーツマフラー協会)会員各社は、平成22年3月31日以前に生産された車両には、JASMA認定品を、平成22年4月1日以降に生産された車両には性能等確認済マフラーを製造販売しています。業界団体各社の努力により、これまでより騒音に対するご意見も減ってきている状況でございます。ぜひこれからも末長く、安心してアフター用のマフラーをお使いいただければと思います」
そして副会長を務める鈴木氏からは、マフラーの取り使いについて話があり、
「マフラーも消耗部品であり、使用状況や経年変化で錆や穴空き、音量が増大してくることもありますので、定期的な確認と交換をお願い致します」
と言う事で、クルマ好きにとってはホッと胸を撫で下ろしたのではないだろうか? SDGsと言いつつも、今後も内燃機関によるスポーツカーは生産される。ドライビングの楽しみと「気持ちのいいエキゾーストノート」は切っても切り離せない関係にある。今後もたっぷり楽しんでほしい!